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令和6年10月31日(木)  地域のチカラ

 午後の授業も終わりを告げる頃、運動場に鳴り響く、大太鼓と締太鼓の音。。。
 60周年記念事業で地域の方々の協力で新調された太鼓達が「これでもか!!」と叫ぶように、地域中に「ドン・ドン・ドン!!」と大きな音を響かせています。そこに、踊り手の四つ竹が「カツ・カツ・カツ」と柔らかいリズムで加わり、とても心地良く感じています。そのリズムはきっと、ウチナーンチュにはたまらないでしょう。。。ね

 3年生の子ども達は、7月からエイサーリーダーを募り、夏休みに入ると学校に集合し、エイサー練習に挑み始めました。また、隙間時間に四つ竹の補修や道具の確認を行うなど、日々、少しずつ、少しずつ、準備を進めてきました。
 9月に入ると、大太鼓、締太鼓、踊り手のパートリーダーは、タブレット端末を活用し、映像と三線の音に合わせてパート練習を先導し、各学級の生徒に踊りを伝えるなど、自分達の力でエイサー練習を推し進めてきました。
 もちろん、先生方による練習のスケジュール調整や衣装の確認・準備。。。。そして保護者への着付けボランティアの依頼(地域の着付け教室の先生にご指導頂きました)と大人の力も集結した経緯もあります。そんな中、最も強力な支援を頂いたのは、エイサー指導を担ってくれた。。。見た目はちょっと強面の天願区青年会(宮平会長)のお兄さんたちでした。
 その天願区青年会の兄貴達は、本校に幾度となく足を運び、たどたどしい3年男子のエイサー団の演技を何度も何度も繰り返し、一緒に踊り、汗をかいて練習に付き合ってくれたのです。さらに、生演奏となるジカタの方々もいつも参加して頂きました。。。
 「ハーイヤ!!」「ナーティーチ」「スリサーサー・・・」などのヘーシも、当初は恥ずかしさからか、子ども達は声が出せず・・・それでも天願区青年会の兄貴達は、「やってみること、慣れること、挑むこと」を肌感覚で伝え、子ども達の踊りを決して否定することなく、エイサーを楽しむこと、勇壮に魅せる事へと導いてくれました。

 「地域のチカラ」とは言葉では簡単に表現できますが、それを実感する事はめったにありません。でも、それが今回、エイサーという伝統芸能を通じて天願区青年会の協力の下、子ども達や先生方は「地域のチカラ」を実感することが出来ました。この場を借りて、あげな中を代表して心より感謝申し上げます。本当にありがとうございました。
 百聞は一見に如かず。。。。本番は、15分程度。。。費やした時間と協力してくれた方々の労力は計り知れず。。。子ども達のエイサーを通しての「一瞬の輝き」を。。。
 スマホでなく、ご自身の目に焼き付けて、心に刻んで頂けたら幸いです。。。
 11月2日(土)。。。3年生の勇壮なエイサーが最高の輝きを放しますように。。。


学校長 新垣和哉