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令和6年9月27日(金)  教育実習生

 保護者の皆さまの中には、教員免許をお持ちの方もいらっしゃると思います。
 教員免許の取得には、必ず、絶対、避けては通れぬ教育実習という、学校現場での実践活動があります。
 もしかしたら、ご自身が高校生、中学生、はたや小校生の頃、教育実習にやってきた初々しい大学生のお兄さん、お姉さんが記憶の片隅に残っているのではないでしょうか。。。

 本校も今年度は、国語2名、数学1名、養護教諭1名、そしてSSW(スクールソーシャルワーカー)1名を引き受けました。
 ※スクールソーシャルワーカー(学校現場と福祉行政をつなぐお仕事)

 実際、学校としては教育実習生との調整や指導・助言、そして報告書の対応等で業務はかなり増加するのですが、それでも、現場の先生方は、快く引き受けてくれるのです。

 もちろん、教育実習生がやってきて、一番ドキドキ、ワクワクしているのは、やはり子ども達であります。
 今年度は、非常に優秀な教育実習生の方々。。。2年1組で研究授業をした金城先生(国語:男性)は、「水を守る」とした授業において、子どもの声を拾って教材の改良に取り組み、食品生産に係る水量計算をタブレット端末で行うなど、子ども達の興味・関心を引き出していました。
 3年7組で研究授業をした仲村先生(国語:女性)は、序論・本論(原因・解決策)・結論を軸に、班別テーマを設定して子ども達の考えを、ICT機器を活用して共有を図り、新型の電子黒板での発表へと繋げていました。
 3年6組で研究授業をした田港先生(数学:男性)は、y=aX²の特徴を捉えるという難しい課題を、デジタル教材を活用して視覚的に理解を促すという工夫をし、子ども達の深い学びへと繋げていました。
 1年1組で研究授業をした与那覇先生(養護:女性)は、保健体育の授業として「心の発達」を受け待ち、心を知的機能・情意機能・社会性として構造化し、さらに板書での見える化を図ったことで、子ども達の理解を深めていました。
 最後に、SSW実習生の金城さん(男性)は、授業を行うことはないのですが、担任や養護教諭、生徒支援・教育相談・特別支援担当教諭、支援員の方々と積極的に交流し、気になる生徒の家庭環境や成育状況を把握し、福祉行政のどの部署に繋ぎ、効果的な支援が図られるのかを学んでおりました。

 先ほども申し上げましたが、教育実習生が来て、一番喜んでいるのは、子ども達。。。ですが。。。。。本当はね、一番喜んでいるのは、教育実習生と関わる子ども達の成長を見守っている先生方です。。。

 子ども達は、日々の授業で仲村先生の情熱と優しさに触れ。。。金城先生が名前で呼んでくれることに親しみを感じ。。。田港先生の熱心な合唱指導に刺激を受け。。。与那覇先生の素敵な笑顔に癒やされ。。。金城さんの個別の関わりで学校に足が向いてきた子。。。等、教育実習生の関わりのおかげで、子ども達が変容させていく姿を、現場の先生方はとても嬉しく感じているのです。
 
 決して上手ではない授業展開や的外れな質問にも、子ども達は、教育実習生の声に耳を傾け、教室が静まりかえらないように、気を遣い発言する姿は、とても愛くるしくもあり、頼もしくもあります。。。

 学力が大切なことは理解しています。でも、人を気遣う気持ちは、それ以上に大切であり、その成長の機会を与えてくれた5名の教育実習生に感謝の気持ちと今後の現場での活躍を期待して。。。

                          学校長 新垣和哉

追伸
 国語は片野坂留美教諭と宮城千秋教諭、数学は池原友美子教諭、養護は比嘉真紀子養護教諭、スクールソーシャルは辺土名淳子SSWと、5名の経験豊富で指導力のある先生方で対応させて頂きました。この場を借りて、教育実習生のご指導に心より感謝申し上げます。


与那覇先生(教育実習生)作成


気分は黄色