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令和6年4月30日(月)  視線のその先に

 「よっし!!」「おおおおおうう」「あぁーーー」と監督の声と観客や保護者応援団の声が飛び交う西原町民体育館。。。テレビ放映の為に特別設置された、たった1つのバレーボールコートに会場内の視線と歓声が降り注がれ、熱気に満ちていたのです。

 沖縄県内の女子中学生バレーボールチーム93校が参加した本大会、今年1月には県制覇を果たした本校女子バレー部。2月の県大会決勝も同一カードで準優勝に。三度県大会決勝も同一カードとなったのです。。。その流れから、本大会へかける思いは、日々の部員たちの練習風景から、すぐに理解できたのです。練習メニューや質もさることながら、子ども達の素早い動き、返事、片付け、移動、そして、顧問がそばにいなくても手を抜かない姿勢は、それを目の当たりにしている者として、最高のステージで誇りを掴んで欲しいと願わずにはいられませんでした。

 激しい攻防戦の末、セットカウント1-2で決勝戦が終わり、子ども達の視線は、対局線にいる離島の中学校へ注がれていました。
 その離島の中学校はマスコミからインタビューを受け、キラキラと輝き、嬉しさを爆発させていました。その光景を、子ども達はどんな気持ちで見つめていたのでしょうか。
「立ちすくむ子、しゃがむ子、涙を拭う子…」 そこには、誰も近寄れず、声もかけられず、保護者の応援団もそっと見守るだけ・・・だったのです。

 しかし、子ども達の視線は明らかに、輝きと歓声の方を見つめつつも、その姿は、心に新たな決意を刻んでいるようにも見えたのです。きっと、子ども達は視線のその先に何か感じ取ったのでしょう。

 頑張っている子ども達、立ち上がる子ども達が、前面にでられる学校。「小さな大活躍」が認めてもらえる学校、友達や学級・部員から誉めてもらえる学校って、本当に素敵です。
 子ども同士が認め合える学校って、理想かもしれません・・・・でも、本気です。

 さて、保護者、地域の皆さま。。。県大会準優勝でも本当に立派ですよね。校長の立場では、子ども達の活躍で、あげな中の生徒・保護者・地域が「いいこと」「いっぱい」で活気づくことが本当に嬉しいのです。
 ちなみに、女子バレー部顧問(山田教諭)は、もうすでに次を見据えてましたよ。視線のその先に。。。

                         学校長 新垣 和哉